7歳ADHD男子と投薬治療について
ADHDの子供に投薬は必要なの??
ADHDのお子さんにとって投薬とは必要なのか、不必要なのか、すごくすごく難しいですよね。医師によっても、何種類も処方する医師もあれば、ADHDは病気ではないからと処方しない医師もいたり、何が正解なのか本当にわからないです。
ちっちに投薬を始めてからもうすぐ1年が経ちますが、今でもとても不安です。
『子どもに薬なんて』と言われることも多々あります。言われるたびに、私のせいでこの子の将来に何か起きないだろうかと本当に不安になります。。。
そんな我が家の状況が誰かのお役に立てればと思い、投薬に至った状況、投薬のその後の変化等をお話したいと思います。
投薬前の状況
幼稚園時代やりたくないことはやらない、やりたいことには猪突猛進。集団行動って何?美味しいの?くらい自由に過ごしていたちっち。
年長の保育参観時、好きな遊びをする時間でした。みんなはお友達と各々自由に遊んでいて、ちっちにも声をかけてくれます。でもちっちはお友達に見向きもせず前日から始めた展覧会の作品作りに取り掛かりました。始まってすぐに、ちっちは先生にゴソゴソ相談をはじめるといなくなってしまい、そのまま参観時間は終わってしまいました。私はちっちの年長の最後の保育参観は自分の子ではなく他の子を見て過ごしました(笑)
どうやら、作っていたワニの手足を図鑑で確認がしたくて図書室に行ってしまったようです。先生もきっとお母さんが待ってるから戻ろうと何度も声をかけてくれていたんだと思うんですが、気に入ったアングルの写真を見つけるまでやめられなかったんだろうなと想像つきます。
他にも
・お誕生日会で大脱走(ステージの上で注目されるのが嫌だったらしい、大脱走することによってより注目されていることには気がつかない。)
・運動会の練習はほぼ参加しない&帰宅後は数時間大癇癪。
・年中までの保育参観はほぼ不参加。床で寝る、何もしない等々。
・とにかくイレギュラーなことが苦手。イレギュラーなことが起こるたびに帰宅後に繰り広げられる大癇癪の嵐。特に転園をした年中時代は暗黒時代で、毎日1時間の癇癪タイムが辛すぎた、、、
等々、小学校生活に向けて不安しかなかったため就学相談にて投薬の必要、診断の必要があるかを相談しました。そして、就学相談時には『今病院に行ってもグレーと診断されるだけ。小学校に入って困りごとが見つかってから受診した方が良い』と児童精神科の医師よりアドバイスいただきました。
入学後の困りごと
小学校は通っていた幼稚園と同じ敷地内にあり通い慣れた場所、クラス内にも同じ幼稚園だった子や同じマンションの子がたくさんいて、スムーズに小学校生活をスタートできました。表向きは、、、登校しぶりがなかっただけとも言えます。
担任の先生はとにかく褒めて伸ばしてくださる先生で、連絡帳にもお褒めの言葉をたくさん書いてくださり、ちっちは毎日元気に楽しそうに登校していました。が、、、たくさん出てきました困りごと、、、
まずは想像通り、字が汚い、板書ができない、椅子に座っていられない。ADHD3大お困りごと全部詰め合わせでした!椅子に座っていられないとき、アメリカではキャスター付きの椅子やバランスボールを用意してくれる学校があるみたいですが。
ちっちの担任の先生も素敵でした。教卓の下をシェルターとして使用させてくれて落ち着かない時には教卓の下で過ごしていたそうです。
着替えの意味
毎週持ち帰ってきて毎週洗っていた体操服。実は使用されていませんでした(笑)
5月の中頃に担任の先生から『最近ちっちくん体操服に着替えられるようになりました』と聞き本当に驚きました。先生曰く、『着替える意味がわからない。めんどくさい。』と言っていたとのことです。本当に、、、ワーオとしか言えない、思っててもそんなこと小一の時大人に言えなかったなぁ空気読めないって羨ましいなぁと思いました。
5月に入ると汗をかき始めたので、体操服に着替えるようになったらしいです。
宿題や次の日の支度
宿題が少なく授業時間の短い最初のうちに、帰宅後はすぐに宿題と次の日の支度をこなしてから、外に遊びに行くルーティンができたため、宿題や支度は嫌がることはほとんどなかった気がします。
まだまだ苦手な運動会の練習
指示が通りにくく、さらに完璧主義で、整列やじっと待つことが苦手。運動会の練習は苦手なものの詰め合わせ。運動会の練習が始まると、今年もやってきたか、、、と帰宅後大癇癪のシーズンが始まります。幼稚園時代は練習はほぼ参加せず遠巻きに見るだけ、本番前になると少しずつ練習に加わり、本番は何食わぬ顔して参加するという美味しいとこどりなちっちでした。
小学校では少し空気を読むようになったのか、練習には参加していたようです。でも、家での大癇癪祭りは何にも変わらず><小学生になっても運動会前は荒れに荒れていました。
そんなこんなで問題だらけだったので就学相談時の医師の言いつけ通りに、児童精神科への扉を開きました。
初めてのの児童精神科
よく通院している近所の病院だったため、通院は問題なくクリア。
先生も明るくて優しくてちっちはすぐに打ち解け、本領を発揮しました。初回の診察時は1時間くらい先生とじっくりお話をしました。その間、病室内のあちこちを探検し、ベッドに横たわったり、椅子をぐるぐる回したり、やりたい放題。先生からも間違いなくADHDと太鼓判を押されました。通常の診察では環境整備から始めるそうですが、ちっちの場合は療育に通っていたこと、通級に通っていること、担任の先生がとても理解があり教室にいられるように色々な配慮をしてくださっていることからすぐに投薬治療が始まりました。
投薬については私はとても後ろ向きでした。できるなら今も減らしたいし、やめたいと思っています。風邪薬のようにいっときのものならまだしも、毎日ずっと薬を飲み続けて将来大きな病気に繋がったり、薬に依存してしまうことが怖かったからです。。。
投薬後の変化
アトモキセチン5mgを一日に2回からスタートしました。飲み始めた日から授業中の立ち歩きが一切なくなりました。学校の先生はとても驚き、また通級の先生からは効き目がありすぎて薬を大量に飲んでいないか心配されたほどです。副作用は全くなく、体調に問題がなかったので段階を踏んで10mgを1日に2回で落ち着きました。
医師からは飲んですぐに立ち歩きがなくなったことは、プラシーボ効果も大きいのでは?とのことでした。薬の効果事態は本人が直したいと思っていることに強く作用すると言われ、ちっちはみんなと一緒に授業を受けたかったんだね。とのことでした。
投薬後の変化としては、、、
・授業中の立ち歩きがなくなる
・筆圧が強くなる
・癇癪が大幅に減る。癇癪を起こしても数分で切り替えられるようになる。
以前のように長時間大音量で泣き続けることはなくなりました。
・連絡帳以外の板書は一切なかったのに、ほんの少し板書ができるようになる。
等々本当に本人にとっても、周りの人にとっても良い効果がありました。
その後、だんだんと薬に慣れてきたちっちは自分で薬を飲む日をコントロールし始め学校のある日は薬を飲み、週末はあまり飲まなくなりました。また、アイスホッケーの練習や試合の前には薬は絶対に飲まないと自分で決めていました。理由は聞いてもなんだかよくわからない返答でしたが、医師に相談しても問題はなさそうだったので現在も週末は休薬日を作りつつ日曜の夜から飲み始めるというサイクルで飲んでいます。
渡米まではとてもうまく行っていたのですが、、、わかってはいましたが渡米ストレスで大癇癪祭りが起きてしまい、、、追加の薬で癇癪をコントロールしています。。。
次回アメリカでの通院と投薬のお話をしたいと思います。